いまからちょっと前にアドラー心理学の本が流行していました.ただぼくはその流行に乗ることになく静観していました.(というとなんかカッコいいけど,ただ単に関心がなかっただけ.その時点では)
ブームが一旦落ち着きましたが,いつも見ているサイトにアドラー心理学のことが書いてあったので図書館で借りて読んでみました.ちなみに参考にしたサイトは下記です.
そんでもって図書館で借りてきたのは下記の本です

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

せっかく読んだので下記に読書メモを書いておきます.
 
 
  • トラウマなんて存在しない.人間は過去の原因に突き動かされる存在ではなく現在の目的に沿って生きている.我々は過去の出来事によって決定されているぞんざいではなく,その出来事に対してどのような意味を与えるかによって自らの生を決定している.
  • 我々の世界には,ほんとうの意味で過去は存在しない.十人十色の今によって色を振られた解釈があるだけ.過去は純粋に存在しない
  • 課題の分離:人生のあらゆる物事について「これは誰の課題なのか?」とうかんてんから自分の課題と他社の課題に切り分ける.たとえば他社から好かれよう,認められようというのは他社の課題.「あなたは他者の期待を満たすために生きているのではない」「他社もまたあなたの期待を満たすために生きているのではない」お互いの課題に介入させてはいけない
  • 自分の課題と他社の課題を見分ける方法は「この選択によってもたらされる結果を最終的に引き受けるのは誰か?」
  • 敬意とはありのままにその人を見ること.
  • 他社の関心事に関心を寄せる.共同体感覚とは社会を形成する他社への関心.「他者の目で見て,他者の耳で聞き,他者の心で感じる」
  • 信用とは相手のことを条件付きで信じる.信頼は他者を信じるにあたって一切の条件をつけないこと.
  • 仕事の関係は診療の関係,交友の関係は信頼の関係

 読んだ感想としては.「簡単なようで難しい」でした.7つの習慣に似ていて,読んだ瞬間には「なるほど,まぁそうだよね」って感じなんですが,実行するのが難しいです.これが心理哲学ってやつなんでしょうか.

 

 幸せになる勇気も借りられたので読書メモを書いておきます.

幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

 

 

  • 人間の問題行動について,その背後に働く5段階の心理がある
  • 「称賛の欲求」:褒めてもらうことが目的であり,共同体の中で特権的な地位を獲得すること
  • 「注目換気」:褒められなくてもいいから,とにかく目立ってやろう
  • 「権力争い」誰にも従わず挑発を繰り返し,戦いを挑む.それに勝利することで力を誇示する.一言で言えば反抗
  • 「復讐」:かけがえのない自分を認めてくれなかった人,愛してくれなかった人に,愛の復讐をする
  • 「無能の証明」:課題に取り組んでも失敗するだけなので,最初から諦めたほうが楽だと思い込む.
  • これら全ては所属感つまり共同体の中に特別な地位を確保することという目的に根ざしている.賞罰の考えが原因である.
  • 人間が未成年の状態にあるのは離席がかけているからではない.他者の指示を仰がないと自分の理性を使う決意も勇気も持てないからである.
  • 幸福の本質は「貢献感」.貢献の中に幸せを見出す.誰かの役に立っていることを実感することで幸福を感じる.
  • 教育する立場である人間や組織のリーダは常に「自立」という目標をたてなければいけない.自分の人生は,日々の行いは,全て自分で決定するものなのだと教える.
  • 褒めるとは能力がある人が能力のない人に下す評価であり,その目的は操作
  • アドラー心理学では承認欲求を否定する.承認欲求に囚われた人間は他者の人生を生きていることになる.承認には終わりがない.
  • 褒めらることでしか幸せを実感できない人は人生の最後の瞬間まで「もっとほめらることを」求める.その人は依存の地位に置かれたまま永遠に求め続ける人生を,永遠に満たされることのない人生を生きる
  • 我々人間は子供時代,一人の例外もなく劣等感を抱え込んでいる
  • 「わたし」の価値を自らが決定することを自立と呼ぶ.「人と違うこと」に価値を置くのではなく,「わたしであること」に価値を置く
  • アドラー心理学では,人間のあらゆる言動は対人関係の中で考える.
  • あなたが私を信じようと信じまいと,私はあなたを信じる
  • 自分を愛することができなければ,他者を愛することもできない.自分をを信じることができなければ他者を信じることもできない.
  • ありのままの自分を受け入れることができず,絶え間なき不安にさらされているからこそ,自分にしか関心がない
  • 愛とは「ふたりで成し遂げる課題」である.愛が「わたし」からの開放である
  • 相手が自分のことをどう思っているかなど関係なしに,ただ愛する
  • 自分の隠し持つ子供時代のライフスタイルを直視し,刷新しなければならない.愛してくれる誰かが現れるのを待ってはいけない
  • われわれは他者を愛することによってのみ,自己中心性から開放される.他者を愛することによってのみ,自立をなし得る.そして他者を愛することによってのみ共同体感覚にたどり着く
  • 世界はシンプルであり,人生も同じ.ただシンプルであり続けることは難しい.
  • 本当に試されるのは,歩み続けること.

共同体に貢献することで幸福を得られることと,賞罰の考え方らか脱却すべきなのはわかりましたが,共同体に貢献すると報奨を頂き,貢献しないと罰があるような気がします.賞罰を気にせず貢献せよということでしょうか?この部分は後でわかったら書き直します(電車の中とかでわかったら多分書き直さないけどねー)

という感じですね.