いやぁ,最近寒いですね.今年の2月もメチャクチャ寒かったですが,この冬も同じように寒いんですかね?
さて,『思考とは言葉にすること』とか『言葉は考えるための道具だ』とか聞きます.自分の中でそんな気もしていましたが,以前『「言葉にできる」は武器になる。』という本を読んだときに,ああそういうことか,と腑に落ちた気がします.
本の紹介:「言葉にできる」は武器になる。
これは結構いい本で,去年の今頃に図書館で借りて読んでみました.読書メモを参照しながら要点を書くと次の通りですね.
- 内なる言葉で意見を育て,外に向かう言葉に変換せよ
- 内なる言葉に幅と奥行をもたせることが,よく考えることの正体
- 最後は言葉にできるが武器になる
- 思考のサイクルとは思考を漠然としたものではなく,内なる言葉として捉える
- 内なる言葉を俯瞰した目線で観察する
- そして,考えを進めることに集中し,内なる言葉の解像度を上げる
- 具体的には頭にあることを書き出す.とにかく書き出す.頭がからになると考える余裕が生まれる
- T字型思考法で考えを進める.なぜ?それで?本当に?を繰り返す
- 同じ仲間を分類する.内なる言葉を俯瞰して観察する.縦のラインと横のラインを増やし,頭の中の解像度を高める
- 足りない箇所に気づき埋める.視点の拡張
- 時間をおいてきちっと寝かせる.客観性を確保する
- 真逆を考える.逆転の発想
From:「言葉にできる」は武器になる。
筆者の主張は第一章に集約されていると思います.
人間は言葉を使わず考えるのは不可能.今ある課題を言葉を使わずに解決方法を考えるのは無理.外なる言葉と内なる言葉がある.内なる言葉を育てないと外なる言葉としては伝えられない.内なる言葉は単語とか文節.しかし内なる言葉を頭の中で補間することで一貫するものとして錯覚してしまう.なので,実際に話してみると言葉に詰まってしまう.なので言葉に出来ないというのは言葉にできるほど考えていないということになる.なので内なる言葉を育てる必要がある.というのが筆者がこの本言いたいことだと思います.
本の紹介:ゼロ秒思考
ゼロ秒思考が先程の本と考え方がやや似ているように思えます.
要点は次の通り
- 即断即決即実行を妨げる心理的ブロックと解決方法
- 情報を集めないと不安:情報を集めすぎる
- 短期間に絞って情報を集める
- すぐ頭がいっぱいになる:頭が整理されず,あらゆることが気になる.あるいは一部の評価にとらわれすぎてそれ以上考えることができなくなる
- A4一枚のメモ書きで整理してみる
- 選択肢を出しきらないと不安
- 「オプション」の練習をする
- 「失敗したらどうしよう」とやる前から悩む
- 問題に対して「対処する」「対処しない」の二択で考える
- 即断即決即実行にアレルギーがある
- わかっていても動けない
- 全体観ががないから動けない
- 全体観とは部分的ではなく,一面でもなく,空間的に時間的に全体が見渡せていること
- これは即断即決するリーダに必要なこと
- 具体的には「仮設構築能力」「情報収集能力」「観察力」「洞察力」全体観を持つためのトレーニング
From:ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング
続編として次の本があります.
- 言葉を自由に,的確に使うことを目指す
- 時間をかければ考えが深まるというわけではない
- ゼロ秒思考といっても情報が不足しているとダメなので,最低限の調査や情報収集は必要
- 慣れてくると①適切な判断をするために必要な情報が集まる ②情報が足りない場合,どこからどうやって鍵となる情報をとったらいいのか勘が冴える
- 素早く意思決定をする上で,どの程度情報収集をすればいいかわからない
- そういう時は,今考えている問題と課題の仮説に対して取りうる解決案を3つ上げる
- ゼロ秒思考はメモ書きで身につける
- ルールは
- A4の紙に1件1ページ、4~6行
- 各20~30字を書く
- ゆっくり時間をかけるのではなく、1ページを1分以内にさっと書く
- 朝起きてから寝るまでの間、1日に10ページ書く。
From:ゼロ秒思考[行動編]―――即断即決、即実行のトレーニング
本の紹介:1日10分であらゆる問題がスッキリする「ひとり会議」の教科書
過去に似たような本を読みました.
自分でトレーニングをするには
この2つを組み合わせてこんなトレーニングが考えられます
- A4の紙にに題目を決めて書き出す
- 1センテンスあたり20~30文字
- 時間を1分間と制約をかけてみる
- 「なぜ?」「それで?」「本当に?」を意識しながら広げていく
おまけ
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わかりやすい解説がありました
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