話題の大前研一さんの本を図書館で借りて読んでみました.

 

 

考える技術 (講談社文庫)

考える技術 (講談社文庫)

  • 作者:大前 研一
  • 発売日: 2009/03/13
  • メディア: 文庫
 

 

・問題解決のための試行トレーニング法
 -問題解決力とは
  仮説を裏付けて行く為の労を惜しまない行動力であり、
  それが絶対的に正しいと結論付けるまでに徹底的に考える思考力
 -トレーニング
  あなたの会社が解決すべき最大の問題はなにか?
  あなたが二階級上のポディションにいたら何をするか?
  またなぜ会社はそれを出来ないのか?
  社長への私信として表現せよ
 
・人を納得させるための論理的構成右方
 -提言はひとつでよい.多いと二の足を踏む
 -事実に裏付けられた提言は抵抗できない
 -全体の流れについて
  簡潔な分析、言葉をもちいて1ページ完結が望ましい
 -プレゼンの構成例
  +業界動向
   まずは業界動向に関する結論
  +競合他社の動き
   業界の流れを最もつかんでいる企業を紹介し、~故にこの会社の伸長力が著しいと結論付ける
  +当社の状況分析
   ~こういうところがボトルネック
  +改善のため条件
   その状況はどんな条件により改善できるか?
  +解決の道
   この問題はどうすれば解決できるのか?
   1.商品をいじるか 2.コストダウンか 3.販売力強化か
   のうちどれが一番コスパ大か?
  +提言
   具体的に何をするか
  +実行計画
   要するにアクションプラン
 -相手が納得する順序で説明
 -見た目のよさより言葉の説明力を
 -トレーニング
  予め用意した原稿を見ずにプレゼンをする
 -結論付けについて
  10時間の内容を5分で話してみる
  これには論理的構成が重要になりピラミットストラクチャーを使うと良い(ベースはMECE)
 -論理的に話すためのトレーニング
  コップに水を半分入れ机の上におき、コップをテーマに20分話す
  
・本質を見抜くプロセス
 -ここでもピラミッドストラクチャ
 -5W1Hの質問
 -問題解決は事実に対して忠実であるべき
 -自己否定でベストを探る
  -新聞の裏を読む
  「本当にそうなのか?」「仮説を検証する方法はあるのか?」
 
・非線形思考
 -原因が同じだから結果も同じになるとは限らない
 -問われているのは「あなたはこの会社をどう思うのか、この業界をどう思うのか」
 -複数のインプットを同時並行的にみて「合わせる」瞬間を捕らえる
 -急に明日からタンザニアに半年間出張することになった.、持って行けるのはリュックサック1個であり何を持っていくか?
  +前提条件が言えるか、前提があって結論がある.前提がマズイなら崩せばよい
 
・アイディア量産法
 -アイディアは、自分自身への問いかけ、問題解決の瞬間
 -もしかしたら?が問題解決と発想の源
 -5分後のくもの形を想像する
 -異質のものに触れる
 -考えるとは自分に質問をすること
 -当たり前と思わずに常に疑問の思い仮説を持つこと
 -成功のパターン
  1.事業領域の定義が明確化されている
  2.現状の分析から未来の方向を推察し、因果関係について簡潔な論旨の仮説が立てられている
  3.自分のとるべき方向についていくつかの可能な選択しがあってもどれかひとつに集中する
  4.基本の仮説を忘れずに、状況が全て変化する場合を除いて原則から外れない
 
・毎日頭脳という拳銃を磨け

 

 

 

超訳・速習・図解 企業参謀ノート[入門編]

超訳・速習・図解 企業参謀ノート[入門編]

  • 発売日: 2012/07/28
  • メディア: 単行本
 

 

    • つねに、お客様発想ができないと、あなたが提供する”中身”の価値はゼロに近づく
    • 最初から答えを持っている参謀など存在しない!まずは、自分の頭で考えることから始めなさい
  • 分析だけではなく、どういう行動を取れば良いのかまでロードマップを描くのが参謀の役目
    • 社会に出たら、カンニングは正義であり、カンニングできないような人はダメだ!なぜなら真の答えを見つけ出すことが、ビジネスパーソンにかせられた仕事だからだ
    • どんな理論も、それを鵜呑みにしているだけではジンクスと変わらない。ケーススタディなどもあまり意味が無い。過去に学ぼうも環境が急速に変化しているので、そのままでは参考にならないからだ。だから自分の目で見て、自分の頭で考えて、正解を見つけ出す能力が求められる。つまりロジカル・シンキングが必要なので
    • 世界に目を向ければビジネスチャンスなど腐るほど有る
    • まずは「自分は人と違う人生を生きよう!」と思わなければダメだ。他人と変わらない人生や他人の足跡をたどる人生など意味が無い。それは他人の人生を生きているに過ぎない。つまり良い人生を送りたければ「参謀力」が必要
    • 完全主義の落とし穴!タイミングの良いデシジョンを行えない管理職やリーダがこの国には溢れている
    • 日本人の決断を妨げる要因が2つあって
  • 1、決断することへの恐怖心
  • 2、完璧主義
    • 偏差値という偏狭な枠から外れた自由な発想を心がけてもっと夢や希望を持て
    • 低成長下の経営はだれも判断ミスを許してくれない
    • こうした状況下では以下の思考が必要になってくる
  1. 判断を従来よりも分析的・科学的に行う
  2. 分析を行う力を内部的に身につける
  3. 判断を「特定職制のもの」という認識から「会社全体のもの」という認識に帰ること
  4. 一読だったけ決定に対して、誰も当惑することなく逆転できるようにしておくこと
    • 日本の社会に必要な人間は参謀型の思考が出来る人
  • 参謀に求められるのは「もしこうなったら、どうする?」という論理的思考である
    • 制約条件を取り払え!障害物が何であるかを知れ!そして「何ができないか」を考える前に「何ができるか」を考えだしなさい!
    • 分析の仕方として
  1. 「あなたが何もできないと思い至った制約事項とは、具体的に何と何ですか?」
  2. 「これらの制約事項が一切ないとしたら、どんな可能性が出てきますが?」。現実的には、人、資金、のれんなどの麺で動きが取れなくなっている
    • 日常生活で戦略的思考を養うには
  1. 新聞やネットの情報を遮断してみる。これらは知識の断片。
  2. 「しょうがない」と受け止めていることを毎日一つ取り上げて「しょうがある」ことにしてみるにはどうしたら良いか考えてみる。これは代替案を出すための訓練。
  3. パッケージの中身を見抜く。例えば日帰りバスツアーの内容はお得かどうか。
2章 問題の中身はどうなっているか?事の本質を手にする方法
    • 問題解決の前に、まず、問題の存在に無頓着で居るその日本人気質から脱却せよ
    • 問題解決の手順は
  1. 問題の発見
  2. 設問の設定
  3. 設問への解答
  4. 解答の実現
    • 「戦略的」と呼ばれる思考は、冷徹な分析と人間の経験や勘、思考力を最も有効に組み合わせて思考形態
  • まずモノの本質に基づいてバラバラにし、それぞれの持つ意味合いを自分にとって最も有利となるように組み立てて、そのうえで攻撃に転じる
3章 日本のビジネスパーソンはアメリカより二時間遅れている
    • イシュー・ツリー
    • 参謀は3年先を読み、3年後の成功を約束する
    • 10年後15年後の予測は難しい。大抵の場合は仮説から外れる。参謀として最も力を発するべきは3年後を中心とした前後1,2年の計画。
    • 中長期計画の戦略ステップ1;実現可能な範囲で目標値を設定する。”絵に描いた餅”では、永遠に絵に描いた餅のまま。
  • 第一ステップは願望の設定とその願望の定量化。願望を設定するときは現実離れした空想的な絵を描かないこと。外的要因や客観的条件に照らし合わせて、実現可能な願望を設定しなければならない
    • 中長期計画の戦略ステップ2;もし何の対策もしないままなら、「どんな結果になるか」という基本ケースを確立してみる
  • 仮定を何事にもよらず明確化しておけばおくほど、時々刻々と変化する環境に対応して計画を見直しやすい
    • 中長期計画の戦略ステップ3;原価低減カイゼンケースを算定する
  • 経営者の真髄とは「潮の流れ、成り行き任せ―と思わせていた基本ケースから、どのくらいの経営努力によって変革できるかによって測られる」
  • なので3ステップではコスト、4ステップでは市場の変革を予想し中長期計画に盛り込む
    • 中長期計画の戦略ステップ4;市場・販売改善ケースの算定
  • 市場変化に対する数字を用意する
    • 中長期計画の戦略ステップ5;戦略的ギャップの算定
  • 努力の限界と目標の差が見えてくる
    • 中長期計画の戦略ステップ6;戦略的代案の摘出
    • 現状の延長戦に解を見つけられない場合は、従来の枠組みの外に新しい解決策を求めなければならない
    • 代案として頻出するのは
  1. 新規事業への参入
  2. 新市場への転出
  3. 上方、下方また双方へのインテグレーション
  4. 合併、九州
  5. 業務提携
  6. 事業分離
  7. 撤退、縮小、売却
    • 中長期計画の戦略ステップ7;代替案の評価・選定
    • 中長期計画の戦略ステップ8;中期経営戦略実行計画
  • ここから「詳細な計画書」を立案することがある
  • 大組織で融通性に書ける場合は、戦略を完全に消化し、ラインの作業命令書に落としこむプロセスをしっかりやる必要がある
5章 成功の鍵を素早く見つけ出す方法
    • もし、~ならばという言葉を本能的に恐れてはいけない
    • 完璧主義を捨てて完璧主義になる。完璧を目指すことは絶好のタイミングを逃し、決断を下す勇気を削ぐ。しかし、一度決定した戦略に対して完璧に遂行すべき
    • ブレイクスルーを呼ぶには、一度自分の仕事の流れを企業活動ステップに分けてみる
    • 考えることを楽しみなさい!そうすれば日本人にかけているブレイクスルーをする力が必ず手に入る
  • 「初めに答えありき」の考えが、思考を固定化してしまっている