社会人になって,とりわけ営利団体に勤めるようになると,「自律的に行動せよ!! 指示待ちにはなるな!!」などと言われます.

そりゃそうです.

だって,自分で行動して主導権を握るように仕事したほうが充実感があるし,納得感もあるし,得られるものも多いですからね.

それでもって,例えば自分がリーダ職であれば,部下にいちいち指示を出すのは面倒ですからね.

「今日はあれやって,明日はこれやって」みたいな.

指示を出す方も大変だし,指示される方もやらされ感を感じないですかね?

 

そんなわけで,自律的に行動せよ!というのは同意です.

ただ,最近思うのが自律的に行動できるようになるのは環境に依る部分が大きいような気がします.

自律的に行動できる裁量と雰囲気があるからこそ,自律的に行動できるのだと思います.

例えば,怒られたり怒鳴られたりするの当たり前な環境だったら,自律的に行動しないですよね.

自分で考えて行動して怒られるのであれば,言われたとおりに行動して怒られないほうが気が楽ですからね.

さらに,言われたとおりに行動したほうが評価されるのであれば,自分で考えて行動するのばアホらしくなりますね.

そんな感じで,自律的に行動したほうが良さそうな雰囲気があれば自律的に行動するし,自律性を阻害する要因があれば自律的に行動しないものだと思います.

 

 

なので,偉い人が「自律的に行動せよ!」といくら言っても変わらない気がします.

偉い人の反論としては「性格の問題だ」とか「怒鳴られても,そこは頑張るべきだ」みたいな自助努力を盾にしてくることが予測されます.

ぼくはそれは間違えだと思います.

いや,一部正しいのですが,個人ではどうにも出来ないこともあります.

大体の人は怒鳴られたら嫌になりますし,自分なりに得るものが無ければ動かないと思います.

 

なので,偉い人の「自律的に行動せよ!」は単なるポディショントークだったりするわけです.

ということで,自律的に動いてほしければ,環境を変えましょうという話でした.