さて,また今年も,今月も,今週もSNSで多くの炎上騒ぎがありました.このところ炎上が多すぎて,何が炎上したのかはいちいち説明しないことにします.

炎上を見て思うのが,数年前から炎上の仕方が変わったということです.ちょっと昔のバカッターなら炎上するには十分な理由だと思いますが,ここ数年前からは良く分からない理由で炎上したりします.

例えば,去年の5月には「#検察庁法改正案の強行採決に反対します」がTwitterトレンド1位になったり,最近ならばウレタンマスクをつけている人に文句を言ったりする人をよく見かけます.
恐らく言い出しっぺは何かしかの根拠があって発言しているんでしょうが,賛同している人はよく理解して賛同しているんですかね?なんて思います.

実態をよく知らないで,雰囲気だけで炎上に加担している気がします. 
もしかして,大半の人はよくわからないで賛同したり非難したり共感したりしているようにも思えます.

例えばウレタンマスクを非難する人は,マスク類を何も付けないよりもどの程度飛沫を抑えられるかを知っているんですかね?これでは建設的な議論にはならないですね.

 

これからは多様化と言われているので「よくわからないもの」がもっと増えるんだと思います.

誰も正解を持たないのに独断と偏見で相手をジャッジする.

それをSNSが助長しているという構造なのかもしれません.

もちろん,人間ってそういうものじゃね?という考えもあるかと思いますが.

 

研究発表の場でも「ここまでは分かった」という言い方をするかと思います.

「ここまでは分かったけど,ここからは分からない」という具合に,分かることと分からないことをはっきりと示すのが,今後のSNSでのコミュニケーションのあり方なのかなぁ,なんて思いました.