私はコンサルタントではありませんが、コンサルタントの仕事の進め方には興味があります。世の中には「問題解決」というものがあり、その問題解決の一つの型だと思っているからです。とはいえ、何でもかんでも型を使って片付けるのは自由は発想が損なわれてしまうので、あまり好きではありません。なので守破離の"守"位に思っています。

 

コンサル一年目が学ぶこと

コンサル一年目が学ぶこと

  • 作者:大石哲之
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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内容のメモ

一部の内容をメモしてみました。すべて書いたわけではありませんが、自分にとって必要そうなのは下記のとおりです。

第1章 コンサル流話す技術
01 結論から話す

  • Point・・結論
    Reason・・理由づけ
    Example・・具体例
    Point・・結論を繰り返して締める

02 端的に話すーTalk Straight

  • Talk Straight=駆け引き抜きに、率直に、簡潔に、端的に話す
    まず質問にイエス・ノーなりで端的に答える。そのあとに追加の説明をしたり、相手の質問に答えていく

03 数字というファクトて語る

  • 感覚的に把握している問題を、実際に「数字」に落とし込み、「証拠」にすることで、人を納得させる

04 数字とロジックで語る

  • 世界共通言語は、英語ではなく、論理と数字
    多国籍のチームで働くときは、違うこと、合わせられないことはそのままにしておき、理解できる共通の言語である論理と数字で話す

05 感情より論理を優先させる

  • 人を動かすことのできる本当に説得力のある話は、論理と感情面、どちらも高いレベルで完成されているもの。
  • 論理さえ通っていれば、上の立場の人も耳を貸すが、あいまいなことを感情で説明しようとする若者は信頼しない

06 相手の理解してもらえるように話す

  • まず、論理の組み立てを、「相手は何も知らない」という前提で考える
    勝手な思い込みは無用。自分では常識と思っていることでも、相手は何も知らないという前提でゼロから話す

07 相手のフォーマットに合わせる

  • 究極の伝え方は、徹底的に相手の土俵に合わせて伝えること。相手の言葉考え方伝え方の癖を研究しそれに合わせて伝える。

08 相手の期待値を正確に把握する

  • 相手の期待を超え続けることがビジネスの基本。そのためにはまず相手の期待の中身を把握する必要がある。
  • 逆に期待値を満たせないものは安請け合いしない
    ときには相手の期待値を下げる。期待値のマネジメントも必要

09 上司の期待値を把握する

確認すべきは下記の四つ

  • その仕事の背景や目的
  • 具体的な仕事の成果イメージ
  • クオリティ:相手が求めるクオリティ(期待値)を質問によって推し量る。「資料が3,4枚になる」とか
  • 優先順位・緊急度

第2章 コンサル流思考術
10「考え方を考える」という考え方

  • 「アプローチ」「考え方」「段取り」を最初に考える
    1:大きな設計図を示し、手順について合意を得る
    2;手順に基づいて細部の作業をすすめる

11 ロジックツリーの基本

ロジックツリーが役立つ理由

  • 一生使える。一度覚えてしまえば一生使える。繰り返し役に立ち、応用することもできる
  • 全体が俯瞰できるようになる。それぞれの話が、全体の中でどういう位置づけなのか頭の中で可視化される
  • 捨てる能力が身につく。重要な部分にフォーカスして時間を使うことができる。
    意思決定のスピードが上がる

12 提案の基本―雲雨傘

  • 雲雨傘の構文
    「(事実)黒っぽい雲が出てきたので、(解釈)雨が振りだしそうだから、(アクション)傘を持って行ったほうがいい」

13 仮説思考

  • はじめに仮説ありきである。いま予想できる範囲でストーリラインを書いてみる
    間違っていてもいいので、「もしかしたら、こうではないのか?」と大胆に仮説を立て、それに沿ったストーリを考えてみる

14 常に自分の意見をもって情報にあたる

  • 自分の意見を持つ方法は、答えを知る前に1分だけ自分で考えてみる時間を作る。
  • 自分の意見をもって情報に触れて初めて学びになる。
  • 正解にこだわらず考え続ける

15 本質を追求する

  • 情報を集めるだけでは考えたことにはならない。その先にある「本質」を提示することができてはじめて価値は生まれる。
  • 本質を見出すには情報量ではなく、一段高い視点が必要

第3章 コンサル流デスクワーク術
16 議事録書きをマスターする

書くべきは次の項目

  • 日時
  • 場所
  • 参加者
  • 本日のアジェンダ(論点・議題)
  • 決まったこと
  • 決まらなかったこと(次回に持ち越し)
  • 確認が必要なこと
  • 次に向けてToDo

17 最強パワポ資料作成術

  • 最終成果物から逆算して考える。空(から)パックをつくる

21 重点思考で速さを2倍3倍に

  • 80%という大多数を決める20%の要素だけに注目する。20%だけ検討すればよいなら、スピードは5倍。

22 プロジェクト管理ツール、課題管理表

 

第4章 プロフェッショナル・ ビジネスマインド

23 ヴァリューを出す

  • 他人に対する貢献ができ、相手がそこに価値を感じてくれた時にその仕事に付加価値が生まれる

24~25 喋らないなら会議に出るな。「時間はお金」と認識する

  • 会議にもお金がかかっている

 

感想

いつも本のメモを書くだけで、感想を述べていないので、今回は頑張って感想を書いてみます。

自分にとって時間がかかっているのは、

  • 資料の作成
  • 問題の解決方法を考えること

かな、と思っています。

多分仮説をもって仕事をすればもっとスピードアップをするのでしょうけど、あんまり興味がないことに仮説を考えたくはないものです。仕事は半分以上が興味のないことな気がします。興味がないことを考えるのは面倒臭いです。結局は面倒臭さとの闘いなのかな、なんて思いました。

こういう面倒臭いことは最初の一歩が大事なのですが、私にとってこの最初の一歩を機械的に進めるのがこういうコンサルテクニックなのです。特に勉強してみたいと思ったのがロジックツリー。なんとなく答えっぽいものが出てくるので、是非とも勉強して使ってみようと思います。ただ冒頭で述べたように、型に嵌めすぎるのもよくないので、初手に使うようにします。