社会人になると,すべての仕事を終わらせることは難しいわけです.一つ一つの仕事を丁寧に取り組むのは当たり前なんですが,真面目になりすぎると時間がかかり過ぎます.納期と質が両天秤にかけられるわけで,多くの人がここで悩みます.
そんな時によく言われる文句として「100点を目指さなくてもいいから,60点目指せ!」というものがあります.「完璧を目指さなくてもいいから,素早く及第点を目指そうぜ」という考え方です.(ちなみに60点と言うのは大学の期末試験などでギリギリ合格点を言うそうです)
一見するとナイスなフレーズに聞こえますが,ぼくはこの”及第点論”に漠然とした違和感を持っております.この蟠(わだかま)りは何なのか??文章にしてみることで整理したいと思います.
及第点論に違和感を感じる理由
1.60点を目指すのって面白いのか?
仕事がサクサク片付くのはいいかもしれませんが,それって仕事を熟(こな)して終わりって感じじゃないですか?60点を目指そうとすると
2.100点を目指すつもりで取り組んで,結局60~70点の出来になる
いやぁ~,結局はこうなるでしょう.こうなるのはぼくだけじゃない筈!ぼくなんて一生懸命取り組んで60点といったところです.
そもそも60点がどの程度かわからないので,狙うのは難しくないですか?完成形を掴んで,その通り作り込んでも及第点です.
3.60点でホイホイやっているとただの便利屋になる
「あいつに任せると仕事がサクサク進むぜ!!じゃあいつにやらせてみよう!」という具合に任せてくれるのは嬉しいんですけど,そのうちただの便利屋になりますよね?「むしろ100点か30点を取るやつだ.だからあいつには100点を取れる仕事だけをやらせよう」なんてちょっと邪な事を考えてみる...
と,ここまでは悪いと思われる事を述べましたが,逆にいいところもあるわけです.
及第点論の良い所(想像)
1.仕事がサクサク進む
さっきのやつの裏返しで,サクサク進むと出来る人オーラが出ますよね.
2.悩まない,ストレスが溜まりにくい
仕事が進まないとストレスを感じる人もいますが,そういうのが減るわけです.
おわりに
そもそも「60点目指せ」と言っているのはブラック企業の偉いオジサンのセリフな気がします.結局仕事終わればそれでいいのかなって?そういう穿った見方も出来るわけなんですよ.
60点の論文とか60点の漫画とか60点の小説なんてあんまり読みたくないじゃないですかぁ?高級レストランで60点の料理とか出てきたらがっかりじゃないですかぁ?何でもかんでも杓子定規に60点というのは暴論なんですよ.
と,ここまでは愚痴めいたことを言いましたが,最初に60点を目指して,そこから1点づつ上げていけばいいんじゃないか,とも思うのであながち間違えではないかもしれません.まずは60点という考え方も悪くないかもしれません.
マイルールとしては
- 誰でもできそうな仕事は60点で熟す
- 自分しかできないことはまず60点を目指して,あとは5点位づつどんどん足していく
- 便利屋の予感がしたら,30点位で突き返す
と言った感じですかね?
ということで,及第点論を普遍の真理みたいに言わないで欲しいなぁ,と思いつつお仕舞いにしたいと思います.
ではでは~.

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