再び図書館で興味深い本を見つけたのでメモしておきます。

読みやすい本でした。

 

メモ

エッセンスだけメモしておきます。

1章 情報洪水時代で変わる頭の使い方
  • 変化の時代だからこそ考える力が求められる。人とは違う発想で、面白いことが考え付くか。
  • 正解を探すことは考えることにつながらない。考えるとは情報を「調理する」こと。大量の情報を適切に調理して、変化の時代に有意義な解決策を提示できるようになることが、考えるプロセス。
  • 考えるといういことは疑問を持つこと。なぜかと考えないと真の理解には達しない。なので「知っている」と「理解している」との間には大きな隔たりがある。本質を理解し臨機応変に対応できるようになることで、知識が知恵になる。”知識”を”知恵”に変化するために必要なのが、「問い」であり「問題意識」である。
  • 周りの評価に合わせるより、自分で考えた結果に意味がある。自分の頭の中で考えるプロセスを通して初めて、その人なりの良い解決方法や良い選択ができる。
  • 決めていくことで脳に判断基準ができる。疑問を持ったり自分で主体的に選ぶというが考える癖をつける。どういう判断基準で選ぶべき?と疑問に思うだろう。判断基準があるから決められるのではなく、何度も試行錯誤して決めてい行くから判断基準が出来上がる。
 
2章 頭の中に質の良い情報が集まる網を張る
  • 考えている人とそうではない人は、情報の取捨選択が違う。考えるためには材料が必要。だが現代は情報があふれているため、片っ端から保存しておこうとすると時間と手間がいくらあっても足りない。大量の情報の中から自分に必要な情報をいかにうまく集めつつ、不要な情報を捨てる。
  • ぼんやりとした好奇心をはっきりとした問題意識に変える。問題意識はぼんやりとした関心や好奇心から始まる。最初は何が面白いかよくわからないという状態が多くの場合ある。やっている好奇心を広げて、情報をひっかける網を育てる。
  • ネガティブな意識も問題意識に変えられる。問題意識は恵まれない部分から生み出されることもある。感情を感情のままにしないで整理する癖をつける。
  • オリジナリティは完全にゼロからは生まれない。まずは従来からあるものを組み合わせたり、様々なものを取り入れる段階がある。
 
3章 知的に考えるための「調理道具」を揃える
  • 情報を単純に集めるだけでは、すぐに良い考えが生まれるわけではない。良い考えを引き出すためには土台が大事。「情報収集->それをもとに考える」というだけではうまく考えられない。情報を頭に入れる前に、考えるための土台をつくっておくのが大切。どんな情報も知識もそのままうのみにするだけではなく、頭の中で加工して初めて力になる。発想を変えるというのは心の癖を変えることでもある。
  • 考えるための土台は、具体的なものを抽象化してとらえる癖をつける。抽象化して理解するのは容易ではないので、出来なくても癖をつけることが大事。抽象化は次の三つで行う。
  • 幹をつかむ:その情報の大事な所、本質的なところは何かと探してみる。それには「一言で言い表してみる」ことが有効。あるいは、「一言で簡単に表現してみる」。どこが重要か、間違ったところを大事ととらえてしまわないか心配、というのがあるが、これは政界を見つけないといけないという考え方に縛られている。自分が大事だと感じることに、正しいも間違っているもない。
  • 共通点を探す:幹の部分について、どこか共通な点がないか探し出せるようになること。最初はなかなか難しいので、共通点は何でも構わない。共通点はざっくりとした、場合によっては多少こじつけになっても構わない。
  • 相違点を探す:似ているように見えるけど、本質は違っているのではないかという思考をめぐらす。大切なのは、同じような情報に接したときに「ああ似ているな」と思うだけで流さないこと。
  • 無意識に行えるようにクセづけることが、頭の情報処理の基本。情報は地s機は単一ではなく、組み合わせることが大事。その時に必要になるのが上記のもの。
  • 物事を裏側からみると本質がわかる。
 
4章 情報は流れてくるまま、ながしっぱなしに
  • 頭に網を張り、考えるための土台ができたら、あとは情報を頭の中にどんどん流していく。頭の中に流す段階では取捨選択はしてはいけない。
  • 情報そのものより、どう料理して何に使うかが重要。情報には良し悪しはあるけど、鵜呑みにしてはいけないと考えられる。
  • 遠い情報に注目する。目の前の情報を追っていても十分な量の情報が入ってきてそれなりに学んだ気になる。だが日ごろから見ない情報は自分から取りにいかないといけない。遠い情報は自分には役に立たないと思うのは良くない。
  • 大量の幅広い情報が思いがけないヒントにつながる。
  • バランスが悪くてもいい、知識は偏りが個性。偏っているほど、もしかすると5年後10年後に意外なところでビジネスチャンスにつながる。
 
5章 頭に残った情報は熟成し、やがて知性になる
  • 頭に残った情報は「思考の枠組み」になる。頭の中の網に引っかかった情報は、やがて個別の細かい部分は抜け落ちてほかの情報とくっつき、網が太くなっていく。
  • いかに違う情報同士を積極的にくっつけていくか。これからの時代に必要なのは結び付ける力。
  • 異分野に転換させる頭の使い方を意識する。「具体」と「抽象」の双方向のトレーニングが身についてくると、どんな情報が入ってきてもほかに転換して応用が利く。
  • 情報を「構造化」できると、応用可能な範囲がもっと広がる。

 

感想

『「具体」と「抽象」の双方向のトレーニング』というのは、つい最近別の書籍で目にしました。ですが、この本ではテクニックを解説するのではなく、効果を謳っています。この「具体化と抽象化」は流行りなのでしょうか。

抽象化というのは正解はありませんし、人によって違う抽象化があると思いますが、この抽象化こそがその人の個性や考え方を反映するものだと思います。

自分ならではのモノの見方が出来ればと思います。

 

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