本日は最近読んだ書籍について。
最近「リサーチのはじめかた」という本を読んだので、内容をメモしておきました。
メモ
第一部・自分中心の研究者になる
この本で推奨するのは、研究に対する「自分中心的」アプローチ。実在も定かでない外的な審査者が喜びそうという理由でテーマや問いを選んではいけない。自分が何者であるかを知り、自分自身の直感に耳を傾ける。課題を明確にし、研究の方向性を決めるうえで、自分のアイディアや前提や関心ごとを重視する。
やってみよう:ここで、今すぐ書く。関心があることを書きだしてみる。文献を調べる際に、その文献を見ているときの自分自身を観察する。
1.問いとは?
研究では、漠然とした「テーマ」をどのようにして具体的で興味をそそる問いに落とし込むかという事が難題である。
研究プロジェクトの再初期の段階で必要なのは、きわめて個人的な問いに答えること。「なぜこのテーマが気になるのか?惹かれたのか?」など。目標は、その興味について説明すること。
やってみよう:自分自身を探索する。調べた結果を用いてテーマのうち自分にとって最も関心のある側面を把握し、関心に基づいて問いを作成する。
やってみよう:退屈を手掛かりにする。積極的に嫌いと感じる自分の菅評に注目し、このテーマに関心があれば当然興味があるはずなのに興味が持てないという問いを特定する。
やってみよう:やるなら思いっきり小さく。そのテーマについてどんな事実をしりたいか。問いとは疑問の事であり、それを忘れてはいけない。
2.きみの問題は?問いに飛びついてはいけない。その問いが本当に問題から発する物かどうかを確かめる。問いのこんていにある問題を見極め、正確に言語化する。
やってみよう:問いに診断テストを実行する。語彙や文法や表現にちゅうもくし、問いの文章が具体的であるかどうか、また特定の結果を期待する偏ったものではないか。
やってみよう:問いと問いを結び付ける問題を特定する。複数の問いの根底にある問題を明らかにする。
3.成功するプロジェクトを設計する
一次資料の扱い方
一次資料から論文用の議論をすすめる。これは点をつないで絵を描くことに似ている。まずは点を探す。どの点が自分の点なのかを突き止める。
第二部・自分の枠を超える
4.きみの<問題集団>の見つけ方次の目標は自分自身の枠外に出ること。自分の扱う問題は世間では何と呼ばれているのだろうか。
やってみよう:前と後のゲーム。あるテーマの中で最も興味深いと思う問題を特定するため、大きな問題重視の枠組みにおいて研究プロジェクトを思い描いてみる。そのうえでその枠組み<問題集団>のメンバーを見つける。
5.<分野>の歩き方<集団>が自分を見つけるのに役立つ。<分野>が自分自身を脱却するのに役立つ。
6.はじめかた最後は書く事。自分が作り上げてきた自分の中心から書く事。
感想
イシュードリブンに似ているな、というのが第一印象です。例えば「問いに飛びつくな」がまさにそうです。深堀して問題の本質を探るのは、問題解決の基本なんですね。
そのほか「やってみよう」という項目にワーク的なものがありました。が、転記するのが大変なので諦めました・・。
大学院や就職先で研究業務をやったことがある人は「ああ、そういうことね」となんとなく共感できる部分がありますが、それ以外の人はやや難解かもしれません。そういういみで私にぴったりの本でした。
要約など
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