本日は最近読んだ書籍について。
今から1年ほど前に、副業先の上司から「答えのないゲームを楽しむ思考技術」という書籍を紹介していただきました。
私は書籍は買わずに借りる派なので、借りれるタイミングをひたすら待っていました。図書館で予約しようにも蔵書が少ないので、待ちが発生する状況でした。やっとこ自分の番が回ってきてようやく借りられたわけです。
さて、以下は書籍のメモです。
答えのないゲームの戦い方
- プロセスがセクシー = セクシーなプロセスから出てきた答えはセクシー
- 2つ以上の選択肢を作り、選ぶ = 選択肢の比較感で”より良い”物をえらぶ
- 炎上・議論が付き物 = 議論することが大前提。時には炎上しないと終われない
「示唆」について
- 示唆とはファクトから言えること。
- 示唆を身に着けるための口癖は「見たままですが」「何が言えるっけ?」「それは何人中何人?」「”にもかか”構文で言うと?」
- 「見たままですが」は示唆が思い浮かばなかったので、ひとまずファクトを言っていくというもの
- 「それは何人中何人?」、その示唆を聞いただけだと納得してくれないけど、説明を聞いたら納得してくれる
- 「示唆」には「対比」がセット。「桃太郎は一人では鬼を倒せなかった、にもかかわらず桃太郎は犬猿雉を仲間にして鬼を倒した。なので大きなことを成すには仲間が必要」のような「”にもかか”構文」を使うと良い。
- 対比は「ファクト⇔ファクト」「ファクト⇔常識/知識」になっている事。
B〇条件
- B〇(ビーマル)条件とは「B案(相手の主張)が〇(成立する)条件(b)を示して、その条件を否定(a)したうえで、A案(自分の主張)に誘導する議論と説得の手法」
- A〇(エーマル)条件は自分の意見を丁寧に説明することであり、相手は自分の主張を信じているので自分の主張をすんなり信じてくれず、水掛け論になる。
- なので相手の答えが成立する条件(b)を先に提示しつつ、その受験が成立しないので(a)という伝え方をする。
- B〇条件思考の訓練方法は『もし「〇〇という条件でXX」なら賛成。だけどそうじゃ無ければ反対。それで実際はどうなの』と考えてみる
ゲーム&ゲームステップ1:論点を立てる
- 論点を立てずして作業してはならない。「とりあえず作業」は炎上の始まり
- 例:論点X)「このゲームはどんなゲームか?」、Y1)このゲームの勝ち負けはどう決まるか?、Y2)このゲームの進め方は?、Y3)このゲームは何が面白いのか?
- 加えてY4)としてこのゲームを開発した人の気持ちは?(例:どの家庭にもあるトランプで代替されないこのカードゲームのポイントは?)MECEのように粒度で構造化するのではなく重要度で構造化
- 項目が3つ(Y1~Y3)以上並んだら順番を気にする
ステップ2:ファクトから示唆を抽出する
- 示唆を出すときに大事なのは違和感。違和感とは「普通だったらこうするのに、ああなっていること」。
- 普通だったらそうするのにしていないということは、そこに背景や意図などが隠されている。
ステップ3:仮説を作る
- 仮説思考とは「四の五の言わず、与えられた情報から論点に対しての答え(回答)を作り切る事」。特に作り切ることが大事。
- 最初はすべてのファクトを同時に活用して仮説を作るのではなく、いくつかのファクト(そこから抽出された示唆)に絞って仮説を作る
ステップ4:仮説を検証する
- 「そんなわけないじゃん」「だって、こうじゃん」という具合に突っ込みを入れる
- 仮説検証では、違和感があったりつじつまが合わなかったりする部分を直して仮説を進化させる作業
物事を考えるのは、私の場合は結構自己流だったりするわけです。あんまり自己流でも上手く行かないので、上手く行く方法を真似したいところです。
読んだところ”示唆”というのが他の書籍には無いものかなと思いました。仮説を立てよというのは結構多くの書籍で言われていますが、その前段階で示唆を抽出するというのは今までやっていなかった気がします。
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