正欲という小説を読みました。きっかけは下記の動画を見たことでした。
『多様性を押し付けることのヤバさを教えてやる』/正欲 https://t.co/Yt1OVPQCne
— shuichi-o (@SHU10038) 2025年4月29日
これは良い題材で、非常に難しい話だったりします
一昨年位から”多様性”というのをしきりに言われていて、職場でもディスカッションさせられました。
敢えて「させられた」と表現したのは、この時点では多様性について議論する必要は無いと思っていたからです。ここで言われていた多様性というのは「世の中には色々な人がいて、中にはハンデを抱えた人もいるので、お互いに尊重しあおう」という内容だったと解釈しています。
こういう他人への配慮というのは日本の道徳の授業で取り扱ったので、敢えて「お互い尊重しよう」と言われても、そんなことは知っている、という感じでした。
こういうある種当たり前だと思っていることを話題にしたがることに違和感を覚えていました。加えて、マイノリティへの配慮が余り上手く行っていないような気もしていました。例えばオリンピックにおいて性自認が女性である男性が女性として競技に出場したり、マイノリティ向けのトイレがマイノリティへの配慮になってなかったりしました。
こんな感じで、当たり前っぽいけどなんだか上手く行っていないというのが、私の”多様性”への認識でした。そういうのもあって、この小説を手に取ってみました。
正欲というのはタイトルから何となく想像できるように、性的マイノリティの苦悩を描いた話でした。物語の冒頭で3人の男性が児童ポルノの疑いで検挙されてしまう事から始まります。
この3人のうち2人に関して周りの人間も含めて物語が進んでいきます。
検挙されたうち2人は佐々木氏という食品メーカに勤めている30代で、「食欲は裏切らない」という信念を抱いており、同じくこのうちの一人である諸橋氏というイケメン大学生で、「物欲は裏切らない」という信念から経済学を専攻しているようです。
この佐々木氏と諸橋氏は水について性的な魅力を感じるようで、異性には性的な魅力は感じず、自分はおかしいと悩んでいました。
佐々木氏とその妻が自分たちで性的な魅力を感じる水を撮影してYoutube にアップしようという事から始まり、そこからオフ会のような感じで諸橋氏やもう一人も参加しました。
一緒に参加していたもう一人(名前忘れた)も同じく水に魅力を感じる性的趣向がありましたが、小児愛も同時に持ち合わせているらしく、そのことが原因で3人一緒に検挙されたようです。
諸橋氏は直前まで「これまでは自分だ誰からも理解されなかったけど、やっと同じ性的趣向を通じて他人とつながれる」と思っていた矢先の逮捕だったので、なんだか救われないなという思いでした。
この小説の面白いところは、逮捕された3人だけではなく、その周りの人間も、程度は違えど性的な悩みがある点です。例えば異性に恐怖心があったり、彼女いない歴=年齢だったり、広い意味での性的なマイノリティだったりします。
そういえば、食べ物や飲み物などの趣向は問題にならないけど、性的な趣向は問題になりやすいというのを思い出しました。
「世界まる見え」などの海外の事件を扱う番組を見ていると、こういうマイノリティは時々出現していましたが、あくまでエンタメの範疇でとらえていたので、そういう人がいることは薄々知っているけど、知らんぷりしていたのが自分だったりします。
こういう「好きなものを選べない」というのは非常に不自由であると思いました。例えばるろうに剣心の作者の和月さんも何年か前に児童ポルノ所持で逮捕されましたが、本人からしても「そういうのが好きだから仕方がない」という感じなんだと思います。
この小説を読むことで、少し変わった性的趣向の人を「変態な奴」と侮蔑することが出来なくなりそうです。
そんな読後感でした。
世界で起きている危険すぎる「文学の浄化作業」 https://t.co/uI6kKSHSxB
— shuichi-o (@SHU10038) 2025年4月30日
多様性の話をしている一般人で分かってる人を見たことがない https://t.co/BhEzU1oZ1q
多様性の弊害に思えます

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